この連休中に吹き方をゆっくり考えてみませんか?!

長年フルートを教えさせていただいていますが、多くの生徒さんは「私は高い音は出ません!!」とかと言って、ご自分でそうと決めつけて吹いている方がとても多いと思います。
私も吹き始めた頃は、高い音も嫌いで何でこんなに口が疲れるのかと思ったことがあります。
ちょうど今回は4連休などで多く休みを獲れる方も多いかと思いますので、吹き方について少し観察してみませんか?参考になればと思いいくつかの提案をさせて頂きたいと思います。
皆様のご参考になれば嬉しいです。

まず、フルートはスムーズに息が流れれば誰でも簡単に音が出る楽器です。ですから少しチェックしてみませんか?
1 すごく力を入れて息を吐いていませんか?
2 口は痛くありませんか?
3 顎は痛くありませんか?
4 腕・肩は痛くありませんか?

これらを総合すると、フルートを吹くためには多くの力が必要で、それは多くの息を出すために必要だと考えていませんか?

私は、中学生の時に、何でこんなに高音が汚いのか?と悩みました。そして、色々チェックをすると口に一生懸命力を入れて息をたくさん出そうとしていました。
何でこんなに力を入れても音が出ないのか考えたら、力を入れているからではないかと仮説を建てました。そして、観察しながら吹くと口に力が入って、息がフルートに入っていないことに気がつきました。それで、力を抜き、楽に息を出すようにしました。最初は全く音が出ませんでした。でも続けてみようと考え続けていると一週間ぐらいしたら、楽に美しく高音が出るようになりました。
最初にお話しした通りフルートはスムーズに息が流れれば簡単に音が出るのです。力が入るということは、その息の流れを自分で止めてしまっているのではないでしょうか?
観察してみてください。
私がいつもお話ししている通り、「トゥー」と声を出しながらフルートを吹くと簡単に音が出ます。それも、無理がなくのびのびとした音が出るのにびっくりすると思います。
唇の形というのは、音色を変えるために色々な形にするもので、音を出すために使うものではありません。
声で考えると、声は声帯で出しますが、発音を変えるために唇が色々の形に変化しないと言葉になりませんよね?ですから、唇は、音色を変えるために自由に形が変えられるように楽にしておくべきだと思います。
音を出すことを考えるために、声を出して色々観察してみることはとても役に立つ方法です。
ぜひ試してみてください。

いつも、言っている通り、沢山の息を出すとフルートは音が出ません。

一人で考えていてもうまくいかない場合は是非フルート教室ファルべまでご連絡ください。
的確なアドヴァイスをさせたいただけると思います。

重要なのは、自分の音をよく聞き、どのような音を出したいかを考え、自分の吹き方を観察し、イメージを持って音を出してください。

皆様のフルートライフのお手伝いができればとても嬉しいです。